育児

1日に何人もの赤ちゃんを受け持っていた、
NICU(新生児集中治療室)看護師時代。

その看護師時代よりも、
育児のほうが辛かったワケと、
それを抜けて今育児をとっても楽しんでいるワケをご紹介します。

 

今でこそ楽しく子育てをしている私ですが、
かつては泣きながら育児をしていました。
NICU看護師として
たくさんの赤ちゃんをみてきたのに、です。

一番辛かったことは、責任の重さ。

我が子の命と安全、
我が子の健康、
我が子の笑顔、
我が子の未来、

全部自分の手の中にあるようで、
その責任の大きさに押しつぶされそうでした。

すごく細かいことだけど、、

今日着せてる服、あつい?寒い?
おっぱい足りてる?
おでかけの持ち物足りないのないかな?
よく寝てる・・息してる?
うんちこれ下痢か?
肌にポツポツが、、
洗剤何使えばいいのかな。
消毒ってどこまでやる?

しばらくは夜も戦闘状態。
せっかく子供が寝ていたとしても、
ぐっすり眠るなんてできませんでした。

毎日朝から晩まで、
考えること、決めなきゃいけないこと、
不安、心配がたくさん。

自分が合っているのか、自分が信じられなくて。
何か起きたり不備があれば自分の責任で。

周りから赤ちゃん寒くない?なんていわれると、
あぁ。。って気にして。

今思うと、すごく考えすぎだったし、
もっと主人や周りに相談したり頼ればよかった。

でもあの時は、
子どものことは自分が守らなきゃって、
全部背負ってた(つもり)でした。

パパが「着替えさせるよ〜!何着せる〜?」って
言ってくれたときも、
着替えを選ぶところからが着替えさせるっていうことだよ、
ムキー!!みたいにイラッとしたり。

寝不足だし体ボロボロだし、
そして全部背負ってる【つもり】だから、
主人にも感謝できないメンタル。
主人も辛かったと思います。

元々優柔不断だったり、
人に頼るのが苦手だったり、
ほんの少し完璧主義だった私は、

決断の連続、
そして理想とは違って全部中途半端になる育児も
とても辛かったな。

でも看護師時代も、
責任持ってたくさんの赤ちゃんを見てきたのに
何で子育ての方がこんなに辛いんだろう。

その大きな違いは、

相談できるチームがいるかどうか
仕事を振れるチームがいるかどうか

でした。
つまり、一人じゃなかったから。

病院では、みんなが同じ目標に向かい同じ目的でそれぞれベストを尽くす。
そのために医療機器やルールを駆使し、
各分野の専門家に相談しながら進められる。

じゃあ子育ては?
一人の大きな命を育てていくのに、
何でも一人で決断したり、
全部一人でやろうとしたり。

当時の私は自分でわざわざ辛くなっていたし、
主人から育児の機会を奪っていました。

産後、
もう私は甘えたり弱みを見せたり頼ることが
できなくなっていたけど、
これじゃダメだともわかっていて。

だから何度も手紙で気持ちを伝えました。

少しずつまた主人に心を開くことができて
頼れるようになってからは、
本当に楽になったし、
それをきっかけに
主人以外の人にも辛くなる前にヘルプを出せるようになりました。

一人で責任を背負う必要なんてない。

子育てパートナーと向き合うことも大事だと思うけれど
その向き合った結果、
同じ方向を向いていることが
すごくすごく大事。
そう実感しました。

今、あなたは
一人でどこかに向かおうとしてませんか?
それってあなたの望みにとって効果的ですか?

一人で抱え込むことが「善」「美学」ではありません。
誰かのためになる?

大切なのは、
どれだけ頑張るかではなく、
どれだけ幸せになれるか、です。

ご主人やご家族はもちろん
専門家や地域のサポーターにもたくさん頼って、
もっともっと幸せな育児ライフ
幸せな人生にしていきましょう!!